質問原文:皆様のタイトルの付け方をお聞きできれば…っ!
わたしにとってタイトル付けの最優先事項は『読んで意味がわかるものにする』こと、
そして独自性のあるタイトルかどうかです。
読んで意味がわかるというのは、ふた種類の意味があります。
1-1『ひと目で内容が想像できるタイトル』
1-2『中頃まで読んだら意味がほどけはじめるタイトル』
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2『ひととかぶりにくい、個性があるタイトル』
個性があるタイトルで有名どころを紹介すると
『君の膵臓をたべたい』でしょうか。
編集部で、このタイトルはインパクトが強すぎて、届けたい層に響かないという見方があったそうです。
担当編集さんのガッツで通ったのだという話を見かけた覚えがあります。
結果論ですが、この本が、べつの、しっとりしたタイトルだったとしてここまで注目されたのかなとも思います。
映画化されるまでの話題作になったのはやっぱりタイトルの力がでっかかったのではと考えています。
つぎに『ひと目で内容が想像できるタイトル』について挙げると『異世界居酒屋のぶ』でしょうか。
異世界とミスマッチで存在する、日本の居酒屋が思い浮かび、出されるものが何でもうまそうな予感。
異世界のひとびとが、和風酒場で飲み食いする様子が容易に想像できます。
奇を狙いたいけれど、外れすぎても失敗しちゃう。
これはギャップ萌えのさじ加減に似ていることだと思います。
拙著で恐縮なんですが、いくつか例を挙げます。
■『中頃まで読んだら意味がわかる』
『チチココン』→音の響きだけかと見せかけて『婚姻の代わりに養子入りさせる』という目的が半ばで発生する。
『おち、こぼれ』→ 主人公がめっちゃ高いところから落とされる
先生×生徒
主人公の生徒の童貞が永遠留年なのでおちこぼれちんちん
■『内容が想像できる』
唇以外は非売品→ 唇は売っている
→ ウリ系のえっちくさいはなしか……?
→ 非売品ってことは焦らされる攻めがいるかも……?
■固定のフレーズをちょっといじるタイプ
『事後苦の沙汰も種次第。』→精液が原因でなんかあるわけか……?事後苦の字面で想像してもらう。
★よくあるフレーズは、目になじみ、意味を想像してもらいやすいです。
タイトルが決まってから書きすすめ、タイトルに本文を寄せることもあります。
だけどどうしてもタイトルが決められない場合は、さきに『サブタイトルを決める』ことを推奨します。
先だってのスペースでもお話したんですが、サブタイトルは物語のコルセットになります。
たとえばですけど『本タイトル未定 ~俺の先生がこんなにかわいいはずがないっ!~』とかにしますか。
かわいいはずがない→実際にはかわいいと思っている。→いやむしろ困るくらいにかわいくて、甘やかしてしまいそう、と葛藤している。
ということは、先生と主人公の関
係が、物語のメインであることは決定している。
ひいては、主人公が『先生のかわいらしさ』について悩み、デレ、ツンをかまし、先生の世話を焼くことが想像できるわけです。
このサブタイトルを据えたあと、先生との関係性を描かなかったら、
当初書こうとしていたものから大きく脱線しているということになり、軌道修正が必要となります。
べつにサブタイトルは公開時に乗せてなくてもOK。
ついつい要素を増やしてしまうひとに、コルセットはおすすめですゾ★
では、また!
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