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2022春の質問箱5:地の文は一人称と三人称、どちらをえらぶ?

質問原文

地の文の視点は一人称と三人称どちらかと、その理由。 作品ごとに使い分けをされている方がいらっしゃれば、決め方やその時々の注意点などもお聞きしたいです。





人称の使い分けで、三人称は『神視点』で便利とよく言われていますよねェ。

でも実際には

一人称 ひとりの頭の中がまるはだか

三人称 だれかひとりを主軸にしてストーカーする神

だと思っていて、スポットライトを当てる角度のようなものだと認識しています。


三人称だから、複数人の頭の中を()でくくって書くっていうこともありっちゃありだと思うんですけど、

あえて見せない、読者に想像してもらうってのがたのしくないですかね?? そういう隠し事、大好きでしゅ。



モにおける人称弱点(個人差があります)


一人称 主人公の主観に基づいており、主人公の行動や容姿など、自分語りに対する描写がしづらかったり、割愛せねばならなかったりする。

    主人公の見たもの、聞いたものを文章に起こすが、説明的になりすぎてもバランスが悪くなる。

    主人公のキャラクターによっては、画数の多い漢字が使用でいない。


三人称 スポットライトを微妙にずらし、キャラクター個々に注目させることができるが、一人称的語り要素に侵食されてしまうこともある。





人称のスポットライトを選択した時点で、永遠にかけないシーンが発生します。

捨てるシーンがあってこそ、たつものがあるわけです。

例ですが、この謎のエモティクルグラフの、淡黄色のところで、受けが勝手にハチャメチャな勘違いをして、両想いがなかなか成立しないというじれってぇシーンを書きたい場合は、攻めの一人称だと書ききれないところが発生しますよね。


自分のどうしても書きたいシーンにどちらがぴったりくるか、だれを主役に据えるか、しっかり考証してから書いた方が満足感が得られると思います。


余談:昔やって面白かった三人称の話

主人公をけなしたり、応援したり、ときどき読者に話しかける、三人称のストーカーに性格と個性があるタイプの小説を書きました。

そこにいないのに、なにものやねんっていう……ね。たのしかった。

最後にその人物がだれだったのかわかるしかけでした。


人称はプロにも訊いてみてちょ!

人称については、三浦しをんさんの『小説にマナーはいらない』で、わかりやすく解説されてますので、もしよかったら読んでみてね!

マナーはいらない 小説の書きかた講座 (集英社単行本) 三浦しをん https://www.amazon.co.jp/dp/B08M5GWC8F/ref=cm_sw_r_tw_dp_062YZWYC0F89A2EDFJ8W

※ハイローのオタクがハイローについて語っている成分60パーを含む


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